牙龍−元姫−
無造作に散らばった絵の具を拾う。先生も手伝ってくれた。しかし最後の1つが無い。オレンジ色が見つからなかった。
何処だろ?―――――首を傾げて辺りをキョロキョロ見渡しても見つからない。
花壇の端に其れらしきチューブが見付かり手を延ばす。しかしその前にチューブが拾われた。
拾ったのは長い黒髪をポニーテールにした1人の女の子。
にこにこと笑いながら私にオレンジ色の絵の具を差し出して来た。
「はい!どーぞ!」
女の子の笑顔はオレンジ色の絵の具と同じの橙色をした太陽みたいな明るい笑顔だった。
―――‥これが響子(私)と私の生まれて初めて出来た友達・早苗との出逢いだった。