牙龍−元姫−



『お前誰だよ!』

『いきなり何すんだ!』

『母ちゃんに言いつけてやるからな!』

『俺のお父さん怒ったら怖いんだぞ!』



いきなり手を出されて怒った5人。


同じ方向に視線を向けると…



あ。





『やっぱり、動いた』





漆黒の少年がいた。



あの漆黒の瞳がラジコンを捕らえている。



『聞いてんのかよ!』

『爺は動かねえって言ってたんだ、これ』

『そんな事聞いてねーよ!』

『てかお前誰だよ!』

『邪魔すんなラジコン野郎!』



あのネジの奴だった。



相変わらず整った顔には迫力がある。



本当に小学生か問いたくなる程の貫禄。



ぎゃあぎゃあ騒いでいたヤツらはいざ真正面から見つめられると、たじたじになっていた。
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