牙龍−元姫−



完全にキレていた加賀谷。いや。私がキレさせたのかもしれない。響子に何もしていなければいいと心底願う。



まさか彼処までキレるとは想定外だった。



あの複雑な会話、
今更ながら立ち聞きするんじゃなかったと少し後悔している。



そして煽らなければ良かった、と。火に油を注いだ私は消火器の在りかを知らない。



でもあの苛立ちを抑えられるのは響子だろう。だけど――――――更に油を注ぐ存在も響子だ。
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