牙龍−元姫−
『響子に手を出したらいけない決まりなんてあった?大体倉庫に来たとき何もしてないよ。ただ頬にキスしただけだし。』
『“大事な友達”だったんじゃねえのかよ。』
『友達?ああ、そうだね。友達だよ――――確かに前まではそう思ってた。遼も、蒼も空も分かってるでしょ?人の気持ちがコロコロ変わる事くらい、言わなくてもわかるよね?』
『今まで制御してたんじゃねえの?庵が始めに言い出したんだぜ?友達で居るってよ〜?それを俺等は守ってきたのにえらく白状になっちまったじゃね〜の。まさか最初に破るなんてな。』
『もう、止めた。抑えるのは止めにしようと思って。もう抑える必要すら感じない。邪魔するならしてもいいよ?どうせ皆同じ気持ちなんだからね。でも僕の気持ちは、もう変わらない。』