牙龍−元姫−



表情を見る事はなかった。だけどその一つ一つの言葉には芯の強い揺るぎない信念が込められていた。








『悪いけど、本気だから』



―――――七瀬にしては随分と低い声。



まるで威嚇しているかのようだった。本気なのが手に取るように分かってしまう。



その言葉を仕切りに加賀谷は去り、それを追ってか、大野もその場を去った。



緊迫した空気を尻目に、私もその場から離れた。
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