獣は禁断の果実を蝕むのか。

「じゃあ、小松はどんな男ならいいんだ?」

「それは…優しくて。」


話の途中なのに。


「優しさなんて、相手が自分の欲求を満たしてくれた時に優しいと思うものだ。」


スパッと切り捨てた。


「専務、相当、性格が歪んでいますよ?」


ジッと専務の目を見つめた。


「事実を言ったまでだ。」

「だから、そこが冷たいんだって言うんです。」


ムッと口をとがらせた。


「では聞くが、どうしてあかりにフラれたことになっている?」

「違うんですか?」


あかりさんが、愛想をつかせたとばかり思った。

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