獣は禁断の果実を蝕むのか。
「ちが…」
言葉にしたら、涙が出そう。
詰まった喉の奥。
「まったく、本当に飲み過ぎたのね。ちょっと休んだら?」
グッと腕をつかみ上げたのは皆瀬さん。
え!?
ビックリして、顔を上げると呆れた顔をしていた。
「やだ、二日酔い?少し応接室で休んだらいいわ。」
室長に言われると。皆瀬さんは私の腕をグイグイと引っ張った。
「すみません。」
一言だけつぶやくと、皆瀬さんに連れられるまま。
ひとつ下の階の応接室に連れて行かれた。
パタン…
ドアが閉まると同時に、皆瀬さんは私の腕を離すと
「はあ…何やっているのよ?」
深いため息と一緒に言葉を発した。