獣は禁断の果実を蝕むのか。

やっぱり怖いまま。


「失礼いたします。」


軽くお辞儀をすると、専務室に入って、専務の座るデスクの前に立った。


「……」


相当、昨日の事を怒っているみたいで。


言葉もない。


スッと目の前に差し出した書類。


「11時には、メール便で山梨の支社から…」


言いかけている最中だった。


デスクの引き出しを開けると、バサッと音をさせて。


「楽しかったか?」


冷酷な言葉と一緒に、私の置いた書類の上に無数の写真をバラまいた。

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