獣は禁断の果実を蝕むのか。
バラまかれた写真に食い入る私の目。
小さく震える手。
「……これは…どこで?」
声まで震えてしまう。
「九重部長の趣味はどうこう言わないが、これでは、昨日の夜にオレの部屋に居られないよな?」
突き刺すような冷酷な視線。
「エレベーターで会ったのは事実です!!でも、何もありません!!」
こんな写真、いつ、だれが撮ったの?
隠せない動揺が、写真が事実だと認めてしまいそうで怖い。
目の前にバラまかれた写真には、昨日、エレベーターに押し込まれた所や、九重部長の部屋で情事を思わせる写真。
……皆瀬さん?
まさか?
ここまでしたの?
だから、時間をくれたの?
疑問符が頭の中から離れない。