獣は禁断の果実を蝕むのか。

それは、言葉とは裏腹に、もっと…と、せがんでしまっているように見えて。


専務の上がる呼吸と、私の上がる呼吸が部屋の中に絡み合うように響いて。


耳に聞こえるたびに、カラダが熱くなっていく。


その一番熱くなった先端を生温かい舌先が包み込んで、完全に溶け落ちてしまいそう。


「もう……ダメ……っ!!!」


溶けきってしまいそうな私には、もう、叫ぶしかできない。


スッと離された専務の顔。


銀色の雫の糸をゆっくりと舐めとった。


そして、専務の体が覆いかぶさると、


「体で覚えていただきましょう。」


耳元で囁きながら、私の耳を甘く噛んだ。


そして、ゆっくりと舌は耳たぶまで這って行く。


ぬちゃ…


耳の奥の方まで、唾液の音がくすぐってゆく。

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