獣は禁断の果実を蝕むのか。

ゾクゾクっと、背筋に甘いシビレが走りぬけたと同時に、グウウッとたくましい圧迫感が私の中に押し入ってきて。


熱いシビレが体の中に走り抜けていく。


ねじ込められる冷酷な獣は、もっとも感じる一点を攻め抜いてくる。


もう、私の体はグチャグチャに溶けてしまいそうなくらい熱されていて。


専務に打ち込まれる快感に、何も考えられなくなって。


ピクン…と、カラダが痙攣した。


そして、私の中には、冷酷な獣が吐き出した熱い感覚にカラダを震わせた。


朦朧(もうろう)とする意識の中。


甘くて温かい温もりに包まれた。


「…無茶しすぎたな。」


耳元の囁きは、もう、半分も聞こえなかった。


気が付いたのは、やっぱり甘い香りに起こされて。

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