獣は禁断の果実を蝕むのか。


ストレートな言葉に。


私の眉がゆがんだ。


「冗談はやめてください!!」


思わず声を荒げてしまう。


どうして私なの?


ひどい冗談だ。


「冗談で、ここまで追いかけません。」


メガネの奥の視線が、私をハッキリと映し出して。


冗談なんかじゃないって言っている。


「それは…」


突然すぎるし。


気持ちに折り合いを付けようとしたのに。


…むしろ、付けていたのに。
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