獣は禁断の果実を蝕むのか。
伸ばされた腕。
つかまれた腰。
目にはオレンジ色の天井が映っている。
「せ……専務!?」
こんな所で、何を考えているの!?
抵抗しようとしたのに。
「いいかげん、専務はやめていただきたい。」
ニヤッと笑った。
「……梓…悸?」
恥ずかしくて小さくつぶやいた。
「なんですか?」
耳元にかかる囁き。
「そういうことは……」
言いかけたのに。
私の耳を甘く噛んで
「調教(しつけ)です。」
そう言って、獣は禁断の果実を貪った。

