結婚できるの?
「よく分からないですね。気づいてないだけかもしれないし、本当に何もないのかもしれない」

「彼とは結婚したかったんだよね?」

「そうですね。彼と温かい家庭を作りたい、とは思ってました」

「分かるよ。僕も同じだから。子供も欲しいし、温かい居場所が欲しかった」

「亜里沙以外の女性じゃダメなんですか? 智和さんなら、その気になればすぐ結婚できそう」

「僕はそんなにモテないよ。それに誰でもいい、ってわけじゃないからね。やっぱり好きな人と結婚したいよ」


千香と智和は本音で語り合いながら、ゆっくりと自然に食事は進んでいた。


「千香さんだって、そうだよね? 好きな人と結婚したいから、6年間も彼だけを見て向き合ってきたんでしょ?」
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