結婚できるの?
陽太はどうしているのかな……。

元気にしているのかな……。

怒りではなく、ただただ気にする想いを抱えながら、千香は家路を歩いていた。


自宅のマンションに着き、鍵を開けて中に入ると、キッチンに灯りが点いているのが分かった。

亜里沙がいるのだ。

千香は深呼吸してキッチンへと進む。

昨日までと違って、今夜は亜里沙に声をかけるつもりだ。

智和から預かったイアリングも渡したい。

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