結婚できるの?
陽太はコーヒーを飲んで苦笑いした。


「そういうこと。だから奈緒子ちゃんは、俺なんかに興味もないよ」


亜里沙はどう言い返せば良いのか分からなかった。

陽太はなぜ、今日ここへ来たのか考えてしまう。

千香にも奈緒子にも見放され、自分とやり直したくなったのか?

ううん、そんなんじゃない。

きっと少しだけ淋しくなって、気まぐれに誘っただけだ。

何年も陽太を見てきた亜里沙は、彼の優しさも狡さも弱さも知っている。
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