史上最悪!?な常務と
あ、もう駅に着いちゃった…。
気づけば駅の大きな看板。
やっぱり清水サンと一緒だと時間たつのも早いわ。
「ごめんね、聞いてくれてありがとう。
ちょっとすっきりしたかも」
アタシとは逆方向へ帰る彼女にアタシは改めてお礼を言う。
「ううん、いつでもまた話聞くよ?」
あー、そうだ。
清水サンと同じ部署だったころはこうしてよく一緒に帰ってたなあ。
明るい駅構内から目を外に向け、
見える夜の街明かりは余計にセンチメンタルな気分にさせる。
雑踏の中、
たくさんのひとたちが忙しそうに通りすぎる。
「ありがとう、今度ゆっくり…ね」
なんだか別れるのがちょっと惜しいな。
「うん、お疲れ様」
「またね」