史上最悪!?な常務と
…思った瞬間、
近っ!!
こんなに接近して、
どういうつもりなのよ。
うまいことすり抜けてここからどうにかして脱出…。
できないだろうか。
う。
それにしても。
紺のスーツに涼しげな薄い水色ストライプのネクタイ。
背が高く手足が長いからスーツがとても似合う。
そしてそっと気付かれないように上目遣いで表情を確かめると
やっぱりどこか冷たい目つき。
いまだ慣れないせいかちょっと怖い。
「オマエ…何やってんの?」
どき。
聞こえた声に思わず顔をあげる。
なんかこのひと、
イケメンすぎて腹立つ。
っていうよりもいくら部下だからってオマエ呼ばわりはないでしょうが。
なんて言い返したくても
あとが怖いから言えないし。