史上最悪!?な常務と

「うん、うん。
そう、お姉ちゃんのこと知ってるの？」

急に早口になり確かめるように訪ねてくる。


「ああ、よく知ってるよ、
お仕事を手伝ってもらってるんだ」


「ホント？
そうなの？
大きいお姉ちゃん、ちゃんとお仕事してる？」


嬉しそうにたくさん聞いてくるな…。


「ああ、いつもね…」

そこまで言いかけて彼女との出来事をいろいろ思い浮かべ
ついつい可笑しくて笑ってしまう。


「どうしたの？
…あーっ！
もしかして大きいお姉ちゃんのこと好きだったりして？」


「え？」

そんな突然の質問がまた余計に可笑しくて、
それにしてもくるくる表情が変わって本当に桃山とよく似てる。


「…ああ、好きだよ。
でもね、全然相手にしてくれないんだよ」