史上最悪!?な常務と
彼女は手を伸ばして部屋の明かりをつけた。
「アンタ、着替えもしないで出て行ったの?」
「……」
じっとこっちを見てるだけのレナ。
姉の権限で強気な態度でいても穏やかな空気が流れてない以上、
彼女が何を言い出すかと思うとヒヤヒヤする。
「聞いてることにちゃんと返事して」
「…お姉ちゃんは…、
嵯峨野カナタのこと好きなんでしょ?」
は?
いきなり何聞いてくるの。
レナから出た「嵯峨野カナタ」という名前にドキッとする。
と、同時に如月エミの姿がふと浮かぶ。
社長と如月エミの言った
「今、彼は大事な時だから」
という言葉が重くのしかかってきた。