史上最悪!?な常務と
「…ど、どうして…」
「好きなの?嫌いなの?」
そんな詰問の仕方やめてよ。
思わず目をそらす。
「大人の事情ってのがあるのよ。
今はそれだけしか言えない。
それよりさっきアタシが聞いたこと…」
そこまで言いかけてレナが遮る。
「ふーん、そう。
アタシだったら好きなひとができたら意地でも絶対離れない」
あー、あのね、それはね、
アンタが若いから言えること。
まだ何も知らないから。
怖いもの知らずだから。
正直、離れたくないって思うけれど。
でも社会に出て生きてくといろいろあって、
手に入れたいものでも諦めないといけないときもたくさんあるんだから。
そう言いたかったけど出たのは小さなため息だけ。