ふたつの背中を抱きしめた
目が覚めた時、私は驚いたなんてものじゃなかった。
だって、空はもう白み始めて室内を明るく照らし出してる。
「うそっ!!今何時!?」
隣に子供達が寝てるコトも忘れうっかり大きな声を出してしまった。
時計を振り向くと、針は6時を指そうとしていた。
私は子供達を起こさないよう気を付けながら慌てて寝床を飛び出した。
「ゴメンー!!すっごい寝過ごした!ってか起こしてよー!」
スタッフルームに叫びながら駆け込むと、柊くんは席に座ってコーヒーを飲みながら
「おはよ。」
とさらりと挨拶をした。
「よく眠れたか?仕事は大丈夫だよ、ちゃんとやっといた。」
コーヒーを啜る柊くんに私は一直線に詰め寄る。
「やだもう、起こしてよー!柊くん全然仮眠取れてないじゃない!もう6時とかあり得ない~!」
完全にパニくる私を見つめて柊くんがぷっと吹き出す。
「飛び起きてここ来ただろ。寝癖ついてる。」
柊くんに言われて私はハッと頭を押さえる。
寝癖なんてモンじゃない。
ガッツリ寝てしまった私の頭はボサボサで、顔だって洗ってない。
私は自分の今の顔を想像して青ざめ、大慌てで洗面所に駆け込んだ。