ふたつの背中を抱きしめた
「そんなの、絶対間違ってる。」
そう私にピシャリと言い切ったのは、親友の彩ちゃんだった。
今日は久々に会った彩ちゃんと休日の楽しいひとときを過ごす予定だったのに。
久々に会った私のやつれぶりに驚き、目の前で過呼吸を起こしてしまった私を泣くほど心配した彩ちゃんに
私は全てを話さざるを得なかった。
親友とは言え、いや、親友だからこそ軽蔑され縁を切られるかも知れない覚悟だった。
けれど、そんな私を彩ちゃんは叱ってくれた。
「真陽のしてるコトは間違ってる。でも、浅葉さんも、その柊って子も卑怯だよ。」
と。