ふたつの背中を抱きしめた



そんな俺の視線をなにか勘違いした真陽が


「柊くんも飲んでみる?」


そう言って水筒をこちらに掲げて見せた。



…欲しいと思ってたのは、そっちじゃないんだけどな。


と思いつつ、それでも彼女と共有出来る事があるなら少しでも取り入れたいと思い俺は素直に頷いた。



真陽が水筒の蓋を開けようとしたので、俺は空になってる自分のカップを持って彼女の席へ行こうとした。


それとほぼ同時に

「櫻井さーん、ちょっと来てちょうだい。」

と、廊下から真陽を呼ぶ矢口さんの声がした。



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