ふたつの背中を抱きしめた
シトシトと降る雨を窓越しに眺めながら、2人で身体を寄せ合ってカモミールティーを飲んだ。
――肌を重ねてなくても、こんなに落ち着くなんて。
今までがむしゃらにしか求めてこなかった彼女の温もりを、こんな形で得る事が出来るなんて。
俺は幸せと不思議が入り交じった気分で華の香りのお茶を啜った。
「…あ。」
ふと、ある事が頭を過った。
「どうしたの?」
「もしかして、真陽がスタッフルームでこれ飲んでた時っていつも生理の時だったの?」
穏やかだった顔が一転、真陽は瞬時に顔を赤く染めて引きつらせた。
「もう!そういう事は気づかなくっていいの!」
どうやら当たりだったようで、彼女は赤らめた顔のままそっぽを向いた。