ふたつの背中を抱きしめた



いつからだろう、綜司さんのこの『プレゼント癖』。



とにかく、とにかく、綜司さんは私に何か買いたがってしょうがない。


お店で気になるモノを見付けては足を止め私に勧め、記念日と称してはプレゼントを贈りたがる。


その際 、お値段を気にするという感覚は彼にはほとんど無い。



嬉しかったのは最初の一回だけ。

それでも貰ったネックレスのお値段を後から知った私は、とんでもないモノを貰ってしまったと滅茶苦茶あせったのだけれども。


それ以来かな。

私と綜司さんの攻防戦が始まったのは。



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