ふたつの背中を抱きしめた
「私、そんなに物欲しそうに見える?」
「そうじゃないよ。僕が真陽にプレゼントしたいだけなんだ。」
「そんないつもいつも高価なモノばかり要らないって言ったでしょ。」
「別に高価だからじゃないよ。真陽に似合いそうだなって思っただけだよ。」
「私みたいなちんちくりんにジバンシーのパンプスが似合うと本気で思ってるの?」
親元を離れ上京して、仕送りとバイト代で慎ましい一人暮らしをしてる学生の私。
そんな¥5980で買ったチュールスカートを履いてデートに来た私に、どうして10万近いパンプスを履かせようなどと思うのか。
「私は自分のモノは自分で買うってば!」