イケメンばっかに囲まれて☆
そんなちやに俺は
「もう大丈夫だ」とゆっくり言った。
ちやの頭を撫でながら、まるで子どもをあやしている様な気分になり、思わず笑みがこぼれた。
だけどちやは、未だに現状を把握できていない様子。
「あ……」
やっと発した言葉。
「ん?」
「あ、…ありがと…う。」
5人を見上げながら、一人一人に目をあわしながらゆっくりと発した言葉。
その瞬間、ちやの目からは大粒の涙がこぼれた。
その表情には、恐怖や驚きもまだ少し見えるものの、安堵の表情も混ざっていることにおれはすごく安心した。
「…来るの遅くなってごめんな。」
今のおれは、ちやより弱々しいと思う。
ちやの頭を撫でるけれど、これはちやを安心させているようで、自分がちやの存在を確認することで1番安心しているんじゃないかと思ってきた。
そんなおれに気づいたのか、ちやは「ううん。」と力強く首を振り笑顔を見せてくれた。