お姫様のオオカミ
「…休憩15分。水分補給は必ずすること」

「「はいっ!!」」

休憩となった。
続々と部室に戻っていく。
本来はマネージャーが水分補給の準備をするんだけど、サッカー部には元々マネージャーなんていなかったし、自分たちで準備している。

「…桜井!!部室戻らないのか?」

「練習したいんで」

玲央はボールと向き合ったままだった。
そのまなざしは本気そのものだった。
あんな顔、初めて見た。

「詩音ちゃん。悪いんだけどさ、桜井に水分取らせといて」

「あっはい」

「頑張るのもいいんだけどさ、脱水症状とかになったら困るし」

「わかりました」

キャプテンに頼まれ、玲央の所へ。
今日は1度も話してないから、緊張する。
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