お姫様のオオカミ
近くまで来たが、話しかけられるような空気じゃない。
真剣な玲央がいる。
でも、倒れたりしたら嫌だし…

「あっあの!!」

精いっぱいの声で話しかけた。

「…」

無言だった。
やっぱりまだ怒ってるの?
だとしたら何に怒ってるの?

「…スポーツドリンク」

「えっ?」

「スポーツドリンクっつってんの。買ってきてよ、あとでお金返すから」

「はっはい。今買ってきますねっ」

私は自販機に向かって走った。
嬉しくてたまらない気持ちだった。
無視されてたわけじゃないんだって。

急いで買って、玲央の元へ。
< 81 / 287 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop