お姫様のオオカミ
「…そう」

声色が変わった。
優しかった声が、怖くなった。

「あの、そのっ」

「ごめん、なんでもねぇ。先、帰る」

玲央はそういうと走り去ってしまった。
…どうしたのだろう。
さっきまで普通に話せてたのに。

どうしてこうも通じ合えないのだろう…
もどかしさだけが残る。
別に恋人同士なわけでも、親友なわけでもない。
けど、ただの友達ってわけでもない。
玲央に特別な感情を抱いているのは確かだ。
だからこんな風に悩んだりしてるんだと思うけど…
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