恋が生まれる瞬間
さっきまであがっていた息も、徐々に落ち着いてきた。

それと反比例してさっき、良く考えないで鳴瀬君を呼びとめた自分の大胆さに、恥ずかしさがこみ上げて来て、今すぐここから逃げ出したい気持ちになる。




今さら逃げ出すこともできないんだけど…


ただただ、下を向いて歩く。


ゴツンと頭に何かがぶつかった。
ぶつかった所を押さえながらその正体を見上げると、それは振り返った鳴瀬君の胸だった。





「あっ…ご、ごめんなさいっ」

「まったく、お前…」

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