怪異彼女のつきあいかた。
「ひ…ひひひひ!人っ?!」


「ふっ…何。そんなに驚くもんじゃない。」


僕はびっくりして腰を抜かしてしまった。

少女は、バリバリと、人の腕を食べ、


ごっくん


飲み込んだ。


「ごちそうさま。」


ぺろっ


と、舌を舐める。


「あー!美味しかったわ!まだまだ足りぬがなっ!」


ギョロっと紅い目玉を動かした。


「ひっ」


「なんだ。その情けない声は。」


僕は、一体どうなるんだ?


「大丈夫だ。食べはしないさ。」


「き…君っ?!いくつっ?!」


「495歳だぞ。ふふー!若いだろ!」


人間じゃない。


ということは分かった。


というか、人の腕を食べているという時点で人ではないと分かっていた。


「お主。名前は?」


「い…井波 翼…。」


ゴグン


少女が唾をのんだ。


「井波翼。お主は私の食事を見た。だから、殺す。」


こいつも吸血鬼…なのか?
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