怪異彼女のつきあいかた。
って殺すっ?!


「ちょ…ちょっと待ってよ!!い…いきなり殺すなんて!わ…わけが分からない!」

「は?あほぅか。見たら殺すのだ。」


理屈になっていない。


「吸血鬼様の食事中だぞぉう?しかもお前、人間だろ?」

コクン

僕は頷いた。

「なら殺すまでだ。」

僕に一歩ずつ近づいてくる少女。

やはり吸血鬼だった。

三神するなさんよ…一体吸血鬼ってどうやって


どうやって

どうやって

どうやって

どうやって

どうやってぇ!!!!!!!!!!



どうやって退治すればいいのさっ!


あー!もう、僕はバカだよ!

学年のトップの三神するな様のお話をスルーしちゃったよ!

あー…もう、ほんと、



僕はバカだ。



「それじゃあ、バイバイだ。井波翼くん。」


吸血鬼の少女は目玉をギョロっと紅く光らせ、口を開け、喉の奥から、とてつもなく長い刀をだした。


どんなところから出してんだっ?!


「ちょ…ちょっと待て!!話せば分かる!」


「吸血鬼はバカと話すのが苦手だぁ~。」




と、そのとき




「ちょっと待てぇい!」


また、美少女が表れた。

「み…三神するな様。」

思わず様付けしてしまう僕であった。



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