【続】私は彼氏がキライです!?



私の訂正にも、お母さんは柔らかく笑った。



「お父さん?」



さっきまでの賑やかさが嘘のように、静寂に包まれる。



しばらくの沈黙の後、お父さんは静かに口を開いた。



「コナミは・・・アツくんと生きていきなさい」



言葉足らずなお父さんのそのひとことが、耳よりさきに心に届く。



いつもなら、都合良く受け止めてしまっているんじゃないかって、まず疑って戸惑っていたと思う。


だけど今日は・・・その言葉の意味を素直に受け止めていた。



「お父さん・・・ありがとう」



なんで?どうして?


聞きたい気持ちはたくさんあったけど、まずは感謝を伝えたい。




.
< 225 / 265 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop