魔法つかいになって憧れのアイドルと××
アイドル雑誌にハヤトの特集が組んであって、そこで初めてハヤトを見たんだ。


それから、あっという間にスターの座に駆けあがったんだよね。


「ハヤトは……どうしてアイドルになろうと思ったの…?」


あたしの素朴な疑問。


雑誌のインタビューでは、なんとなくオーディションに応募したら受かったとか、そんなことが書いてあったけど……。


今日のハヤトを見ていたら、なんだかそうじゃないような気がしてきたんだ。






「…俺か?…あの子が亡くなってから、魂が抜けたみたいになってさ。毎日繁華街をフラついて、ケンカばっか繰り返してた…。

そのとき、今の事務所の社長に拾われたんだ…」


「…そうなんだ」


< 348 / 715 >

この作品をシェア

pagetop