魔法つかいになって憧れのアイドルと××
「キャハッ。そこはダメ~♪」


……おっとぉ!


緊張した空気の中、女の子の声がポンプ室の方から聞こえてくる。


ドス黒いオーラを出している石田さんとは真逆で、ポンプ室のふたりの声はかなり甘い。


違和感たっぷりなんですけど……。






「石田さんっ、あたし小笠原だけど。あたしに勉強を教えてっ!!」


とっさに浮かんだのは、それ。


これで石田さんが正気に戻ってくれれば……。





あたしの声にハッとする石田さん。


一瞬のうちに顔は元に戻り、なにもなかったような顔をしてる。


……ホッ。




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