幕末オオカミ


事の発端は、数日前……。


季節はすっかり、秋。


9月半ば(現暦10月)の風が、まだ完全に赤くなっていない木の葉を、揺らしはじめたころのこと……。




あたしは、沖田の監視のために、一番隊についてまわっていた。


といっても、本当についてまわるだけだから、正直暇をもてあましてた。


沖田も運良く、狼化することもなかったし……。



そんなある日、あたしは局長室に呼ばれた。


部屋には、局長のほかに、土方副長、山崎監察、斉藤先生、そして沖田がいた。





< 144 / 490 >

この作品をシェア

pagetop