幕末オオカミ
「大丈夫です、局長。
やらせてください!」
お願いすると、局長はすぐにうなずいた。
「うむ、頼む」
「もし危ない目にあったら、殺っちまってかまわねぇからな。
せいぜい、任務に励めよ」
副長が言葉を繋ぐ。
うーん、わかりにくいけど、一応は心配してくれてるんだよね?
「総司は……いいの?
妹を、危ない任務につかせて。
芹沢だって、相当の使い手だよ。
それに、その部下達もいるわけだし……」
「あぁ?」
平助くんが話しかけたのは、壁際でむっつりしている、沖田だった。
沖田は今日初めて、口を開いた。
「……どんな任務だって、危険だろ。
本人がやるっつうんだから、やらせりゃいいじゃねぇか」
「そんな、突き放すような言い方……」
「十七の大人を、甘やかすんじゃねぇよ。
そいつだって、それなりの覚悟を持って、入隊してるんだから」
平助くんは、口をつぐんだ。
……ごもっとも、と斉藤先生も同意する。
他の幹部もうなずいた。