ヤンキー王子とラブレッスン③【完】
「あたしは、五十嵐くんのことが好き!!」


「……っ」


「五十嵐くんがあたしのことをキライでも。
あたしは、ものすごく好きだもん。
だから……」


「だから?」


「だから、あたしが弱虫じゃないって、証明したい」


あたしは足に力を入れて、へたり込んでいたコンクリートから、スクッと立ち上がった。


「……は?
証明!?」


ポカンと口を開け、その状態で、もう数歩あたしに近寄る五十嵐くん。

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