雪は白、真っ赤な太陽。
携帯で白雪の寝顔を撮る。
もはや白雪の寝顔を撮ることは俺の日課になりつつある。
とてもきもち良さそうに白雪はベンチに座り俺の隣りで眠っているが、もうそろそろ授業が始まる。
起こさなければ。
「白雪起きて、昼休みもう終わるよ。
しらゆきー、おきてー」
「「あれ?・・・しののめ?
そっか昼寝してたんだ。起こしてくれてありがとう。」」
「どういたしまして。僕もいいものみせてもらいましたし。」
「「?なんかいいことあったの?」」
俺は白雪の言葉には応えずベンチから立ち上がる。
確か次の授業は心理学だ。
「白雪は次の授業何?」
「「心理学だよ。東雲はなあに?」」
「あれ?俺も。心理学って必修だっけ?」
「「そだよ。一緒に行こ?
あーまだ眠いな。」」