総長様はご機嫌ナナメ 〜裂空VS獄炎〜




……まぁそれから、[裂空]って事を嵩(カサ)に着て悪事を働いてた傘下グループにお仕置き☆したり



【こんなヒョロくて女顔な総長についていけるか!!下剋上だ!!】



とか言って襲い掛かってきた奴らをブッ飛ばしたりしてたら、あっという間に6月になっていて。


そろそろ気温も高くなったし、じゃあ着替えでも実家から取ってくるか……と考えて、片道二時間かけて我が家まで帰ってきたら


――…なんと、大輔が学校の先輩を家に招待していたという衝撃の事実が発覚。


……しかも、家族構成を『父、母、弟』と嘘ついてる大輔の先輩と、私(女バージョン)が遭遇したら



【なんで大輔そっくりの女が家にいるんだ!?】



という困った事態になるから、先輩がいる間だけでも男らしくして欲しいと懇願されてしまい。



(ったく…なんでよりによって、私が家に帰ってくる日に先輩を呼んじゃうんだよ!?)



――…そして現在。



私は心の中で毒づきながら、大輔に続いて久しぶりに家へと入った。


なんか妙に懐かしいな…なんて呑気な事を考えたその瞬間



『……あれ?』



私はふと、重要な事を思い出した。




< 126 / 295 >

この作品をシェア

pagetop