笑う門にはオレ様がきた!!
須磨さんは少し寂しげな表情をすると
また、話し出した。


「だからオレは
和さんの元を去った
あんな形になったけどね


それでも、
オレが考えに考えて出した結果だ。
後悔はしていない。
それと
オレは和さんの仕事のスタイルを
理解してたけど
当時のアシスタント達は
和さんのやり方に不満を持っていた。


ストイックなまでの
彼の姿勢を中々、理解する人は
当時、いなかったんだ。


だったらって事で
一緒に辞めませんかって誘ったんだ。


そんなアシスタントを
残していっても
和さんの邪魔になるだけだしね
遅かれ早かれ辞めるわけだし。


ただ、
アシスタントの一人が
和さんのデザイン画まで
持ち出した事は予定外だったけどね。」












ん?


なんて? 


私は思わず大きな声で聞き返した。


「えっ?
須磨さんが持ち出したんじゃ
なかったんですかっ?」






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