笑う門にはオレ様がきた!!
もういいや。


よく解った。


師匠の頭の中には
クリスマスという文字はないんだ。


そうだよね
師匠って時代の最先端行く人だもん。


もう頭の中は
クリスマスなんかとっくに
過ぎてお正月迎えてるんだよね。


あぁーあ、
もうクリスマスの事、考えるの止めよ。


さてと、
それより私もご飯ご飯っと…


ブリの照り焼きを
むしゃむしゃと頬張っていると


書類に目を落としたまま師匠がいう。


「ごめんな、
クリスマス仕事なんだよ。」


「えっ?」


師匠は書類から顔を上げると


「そりゃぁ
オレだってお前と初めて過ごす
クリスマスだし、ちょっとは期待してたよ。」


「師匠…」


「なるべく仕事早く終わる様にするから、
一緒にメシでも食おうぜ、なっ?」










もう…


いつだってそうだ。


何にも考えていないようで
ちゃんと私の事を考えてくれている。


何かさ、
本当にクリスマス
どうでもよくなってきたよ、










だってーーー


もうクリスマスのプレゼント
もらった気分だもん。










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