夜猫
『………んぁ?』
自分でもビックリする位の間抜けな声が出た。
「お前、家出か」
『ちがう』
「親に捨てられた」
『ち、がう……』
「駆け落ちして捨てられた」
「ちがう………」
青さんが永遠に聞いて来る。
正直しつこい…
「逃げてきた。“何かに”」
金が呟く様に言う。
その言葉に体が跳ねる。
私の体は震えだす。
「………当たり。って、とこだね」
白い人が意味深な表情で目の前にあるパソコンに向き合う。