夜猫
『…………私と貴方は赤の他人。
私と関わって貴方にとって何のの利益になるの?」
私は眉を顰めながらも彼の金目を見据えた。
すると、彼は金目に力強い鋭い視線を私に向けた。
「利益なんざ求めてねぇ。」
『…………』
「ただ、命がなくなって行くのを黙って見てるのは嫌だ」
彼は、簡単にそういってのける。
「………救ってやるよ。
その闇に満ちた瞳と心を」
私の目は見開かれた。
彼の言葉で。
彼の優しい微笑みで。