夜猫






『……ごめんなさい』




「…何が」


金目の人の声。





『……私、めんどくさいの。




だから、離して』





私は、1人で死ぬ。








「このままにしといたら死ぬだろ」





『確実にね』





私は冷静に即答すると、抱きしめて来る力が強まった。




「なら、行かせねぇ」



……何故?






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