叶わない約束~forever~
「斗真、春斗、鈴羅…。私は星弥と仲良くなりたい」

驚いた。
さっき私に星弥を零弥に似た人にしないとこ
って言ったのは杏菜なのに


「どうして?」

こえが震えた


「星弥、零弥と同じ目してた。」


零弥の目は
絶望を写していて
私たちは目に写っていなかった

小さい私たちでも
それには気づいた


ただ
「どこを見ているの」としか聞かなかった


もちろん零弥は「え?」と首を傾げるだけだった


「もう周りの人を失いたくない」


私も杏菜と同じ気持ちだ

失いたくない


「俺も…嫌。」

「俺もそんなん絶えらんねぇ」
「私だって」


「じゃあ明日から頑張ろ!星弥と仲良くなるため…」

「「「「頑張るぞぉ」」」」

夕日に向かって
拳を上げた
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