君一色
和音side*
—————————————
正午を過ぎてから、気温は更に増し
だんだん暑くなってきたみたいで
さっきから汗が止まらない。
私はさっきから一言も話さない高瀬さんに に目を向けた。
だるそうにハンドル握っている様子は
何と無 く不機嫌そうだ。
まぁ
無理やり引っ張ってきちゃったからな・・・
でもたぶん、無理にでもこうしないと高瀬さんは休もうとしなかっただろう。
こんなに暑いのに汗一つかいてないし
———むしろ、寒いのかとんでもない顔色の悪さ。
運転するのさえ辛そう・・・。
私が代わりに運転できたらいいのに
と思ってしまう。