君一色
蒼side*
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「遅い。」
「わりーって!昨日寝んの遅かったんだよ」
恭弥と待ち合わせをして時間通りに来てくれた事なんて今の今まで一度もない。
分かり切ってるけど、流石にこの寒空のしたで待たされるのはイライラする。
ーーー待ってる俺も俺だけどな。
腰掛けていた道路沿いの柵から腰をあげた。
「あ、待て!」
「・・・は?」
「本当に行く?」
「何でだよ。行かないわけ?」
何だよ急に・・・
お前が一番楽しみにしてたんだろーが。
恭弥の意図がまるで分からない。
「じゃあ最初から連絡しろよ。俺は和音に行くって言ってあるから行くけーーーー「多分いるんだよ。」ーーーーは?」
「誰が。」
「・・・」